原発避難者への法的支援〜損害賠償説明会 (ご報告)

・日時: 2011年12月21日(水)午後1:30〜3:00 
・場所:茨城大学地域総合研究所 研修室
・講師: 弁護士  関 健太郎氏 (茨城県弁護士会災害対策本部)

 茨城大学地域総合研究所と福島乳幼児ニーズ対応プロジェクトとの共催として、「原発避難者への法的支援〜損害賠償説明会」を開催しました。今回の説明会は、茨城に避難されている方への情報提供はもちろん、わたしたち支援者自身も損害賠償請求についての基本事項や現在の法的枠組みの課題については理解しておく必要があるのではないか、と考えた次第です。
 茨城県弁護士会所属の関 健太郎氏が、損害賠償手続きの枠組みと今後の予想される動きについて説明してくださいました。平日の昼間に開催した説明会でしたが、北茨城市から石岡市までの県内の広い地域から避難されている方21人と支援者・一般・学生の20人以上で約40名程度の参加がありました。説明会後の質疑応答でも、多くの質問が出されました。みなさん、「〜のような状況の場合、賠償はされるのか」と、さまざまな想定にたいする賠償の可能性について質問されていました。
 また損害賠償にたいする立場もさまざまであり、正当な賠償金を得ること(賠償の金額)が重要であると考える人、あるいは金額ではなく公式な被害の認定に重きを置きたい人、などから意見が出されました。。説明会を行うことで、損害賠償手続きの枠組みについて理解が進んだことは良かったと思いますが、説明会後のフォローアップをいかに実施していくかが課題として浮上しました。
 講師の関さまには説明会後の交流会にも参加いただき、参加者からの質問に丁寧に答えていただきました。お忙しい中、ありがとうございました。